小国(おぐに)熊野神社例大祭

テーマ: 祭り・年中行事 地域: 庄内地域鶴岡市
<概要>
旧温海町(きゅうあつみまち)の小国(おぐに)は江戸中期(えどちゅうき)に、庄内(しょうない)から越後(えちご)へ続(つづ)く街道(かいどう)の重要(じゅうよう)な拠点(きょてん)で、関所(せきしょ)のある宿場町(しゅくばまち)として栄(さか)えた町(まち)です。
小国大名行列(おぐにだいみょうぎょうれつ)はその頃(ころ)から始(はじ)められた祭(まつ)りで大名行列(だいみょうぎょうれつ)と神輿渡御(みこしとぎょ)が一緒(いっしょ)になっているのが特徴(とくちょう)です。

<説明>
「小国熊野神社」ナレーションより

鶴岡市、旧温海町の小国は、江戸中期には越後に続く重要な街道として関所が置かれ、宿場町として栄えた町です。
幅8メートルの広々とした直線道路には、家々が整然と立ち並んでいます。
家の間取りも道側に縁側があります。

まつりは、5月2日の「かどかけ」に始まり、獅子が集落の家々を練り歩きます。
家の前に獅子が来ると、頭をかんでもらいお払いをします。

2時間ほどで「かどかけ」が終わると、氏子たちが集まり、小国獅子舞が奉納されます。小国獅子頭は、2人立ちの獅子舞いです、家内安全とお米の豊作を祈願します。

翌日、杉木立が並ぶ熊野神社では、祭典がとりおこなわれると、神輿(みこし)が集落へと降りてきます。小国大名行列は、子供から大人まで参加して行われ、それぞれ役柄が決まっています。

奴振りの掛け声が響き渡ると、小国大名行列が大通りを練りあるきます。
小国大名行列は、1万石程度の格式ですが、本来の大名行列とは違い、馬やかごはありません。

元々この行列は、小国関所に来ていた役人が祭りの行列を見て“大名行列の形式にしてはどうか?”と提案したのが始まりといわれています。
それで、大名行列と神輿渡御が一緒の行列になっているのが特徴です。

家の前に神輿が来ると、人々はお賽銭を入れ、無病息災を拝みます。
およそ1時間で片道を歩き終えました。

「帰り」の行列は、家々に立ち寄り、おもてなしをうけ労をねぎらいます。
祭りを共に祝い、語り合うひととき、そこには昔と変わらない風景がありました。

撮影年2002年
著作山形県
制作(財)山形県生涯学習文化財団
時間4分59秒

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