旧青山本邸ボランティアガイドクラブ

テーマ: 地域史 地域: 庄内地域遊佐町

西遊佐小学校では、平成13年度より「まつのっこ学習(総合的な学習の時間)」で、3年生が国の重要文化財である「旧青山本邸」の学習を行っている。その学習の成果を保護者や教員に発表し、ガイドしたことが、この旧青山本邸ボランティアガイドクラブの始まりである。
現在のような体制が整ったのは、平成17年度からなる。4年生から6年生までの希望者が、元遊佐町教育委員会教育委員長の高橋石雄先生の指導のもと原則として毎月第3土曜日の午前10時~正午まで(4月~6月までは事前学習期間のため午後3時まで)行っている。
4月~6月までの事前学習会では、それぞれが担当する場所について指導者の高橋石雄先生より指導を受ける。実際のガイド活動の際に使用する説明原稿の読み合わせによる修正・暗記と青山留吉の生涯や時代背景についても学習する。
7月以降、児童は遊佐町教育委員会から寄贈された法被を着て、それぞれの持ち場に移動して来訪者を迎える。観光シーズン中は多いときで、約70名ほどの来 訪者をガイドすることもある。児童のガイドも回数を重ねる毎に、相手意識をもって聞き手に合わせてガイドできるようにまで上達する。来訪者からもたくさん のお褒めの言葉をいただいている。2月には児童の保護者を招待して、1年間の取り組みの成果を見てもらっている。
この活動の成果としては以下の4点が考えられる。
1 郷土の偉人や国の重要文化財を学ぶことで、地域への誇りを持つ心を醸成できる。
2 多くの人々にガイドを行うことで、児童の表現力が向上する。
3 ガイド活動への感謝を受けることで、児童が自己有用感や満足感・達成感を獲得できる。
4 児童による熱心なガイドを通じて、旧青山本邸を訪れる旅行者に好印象を与えることができる。

少子化に伴う児童数の減少の中で、この活動を維持・発展させていくためには、今後学校を超えて取り組んでいくことも視野に入れて考えていかなければならない。

■お問い合わせ
遊佐町比子字育塚155旧青山本邸 TEL 0234-75-3145
遊佐町立西遊佐小学校 TEL 0234-76-2033

撮影年2008年
著作山形県
制作(財)山形県生涯学習文化財団
時間6分

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